出生前診断のこころえ それは真剣に赤ちゃんを想う夫婦の証 » 高齢出産のリスク » 高齢出産の準備

高齢出産の準備

女性の社会進出とともに晩婚化が進み、出産年齢も上がっています。厚生労働省の令和元年(2019)人口動態統計月報年計によると、出生総数86万5,000人の赤ちゃんのうち、35歳以上のお母さんが29.1%を占めていることがわかります。

高齢出産が珍しくない時代になったものの、年齢を重ねるほどに出産のリスクが高くなるのも事実です。こちらでは、母体と赤ちゃんにとって安心して出産に臨むために、どのような準備をすればよいのかまとめてみました。

高齢出産を乗り切るからだづくり

基礎体力のある女性とない女性では、妊娠期間中や出産後の回復度が異なります。順調な妊娠生活や出産を迎えるためにも、日常生活を見直して基礎的なからだづくりを試みましょう。

生活習慣を見直す

赤ちゃんを欲しい、と思った瞬間から健康的なからだづくりをスタートしましょう。基本的なからだづくりのポイントは次の通りです。

自分の身体や心(メンタル)に関心を持って、総合的に健康になることが大切です。仕事をしている女性は職場のストレスをためこまないようにしましょう。適度なスポーツや趣味、自分に合うリラクゼーション方法を見つけ、発散するように心がけてください。

血行が悪いと卵巣機能に影響を及ぼし、妊活にも影響します。体を冷やさないことも大切です。また、日頃からバランスのよい食事を心がけていれば、妊婦になりやすい糖尿病や高血圧の抑制・予防にもつながります。

基礎筋力をつけておく

妊娠後は、赤ちゃんへ栄養を与えるためにどうしても脂肪がつきやすい体になります。妊娠前から体幹の基礎筋力を鍛えておくと、短期間の体重増加にも対応できます。

妊娠中に適度に体を動かすことは大切なことですが、つわりなどで思うように動けないケースが多々あります。妊娠してから慌てることがないよう、日頃から基礎体力や筋力をつけておきましょう。

股関節を柔らかくしておこう

洋式トイレが一般的になり、最近では股関節が固い人が増えていますが、股間節が柔らかいと赤ちゃんの通り道を広げてあげやすくなります。安産の確率を高めるためにも、お風呂上がりのストレッチやスクワット、ヨガなどで股関節を柔らかくしておきましょう。

分娩時の病院選び

「分娩はまだまだ先だから」と悠長に構えていると、自分の希望する医療機関が満員で、受け入れ不可能になる場合があります。安心して身をゆだねられる産院を選ぶためにも、事前に情報を収集して早めに病院にコンタクトを取っておきましょう。

高齢出産の場合は、20代の妊婦さんより妊娠中や出産時のリスクが高くなります。何かあったときに対応できる病院選びが大切です。

分娩を扱う医療機関

分娩を扱う医療機関は、大きく分けて次の3つです。それぞれ特徴があって、妊婦さんにとってのメリット&デメリットもあります。

分娩のスタイルや無痛分娩の実施、分娩後の入院生活も異なり、赤ちゃんと完全同室のところもあれば、日中だけ同室などさまざま。自宅からのアクセスや自分が望む分娩スタイル、分娩費用など、優先順位をクリアにして、安心できる分娩機関を選びましょう。

大学付属病院・総合病院

総合的な医療科目がそろっている大学付属病院と総合病院。最近では周産期医療にチカラを入れている機関も多く、妊娠前からお世話になれそうな病院も増えています。

大学付属病院・総合病院には医療設備やスタッフが充実しているので、切迫早産や帝王切開など、もしもの事態に迅速に対応できるのが大きなメリット。持病や合併症がある場合でも、他の科との連携を取りやすいのです。NICUという新生児集中治療室が設置されている施設もあります。

その一方で、予約を取っていても診察までの待ち時間が長かったり、妊娠中と分娩時の医師が異なる場合もあり、戸惑うことがあるかもしれません。

産婦人科クリニック(診療所)

妊婦健診から分娩、産後の健診まで一括して診てくれる医療施設です。1人の妊婦さんに対して決まった担当医が付く対応をする施設もあり、妊婦さんとドクターの信頼関係が築きやすいのが特徴です。

クリニックによっては、マタニティヨガなどの妊婦さん教室がある・お産スタイルが選べる・無痛分娩を選択できる・入院中の食事がおいしい・個室オンリーなどの特色があるクリニックもあります。サービス内容によって出産費用に差が出やすいので、事前にパートナーやご家族と相談しておきましょう。

また、産科クリニックでは妊婦さんの合併症や持病には対応できません。分娩時の緊急事態にも対応できないため、大学病院や総合病院へ転院になる可能性があります。

助産院

助産師が管理する9床以下の施設のことで、妊娠中や出産、産後までサポートしてくれます。

助産婦は、妊婦さんに合併症がなく、妊娠中にとくに異常がない方の正常分娩であれば、医師の指示なく分娩介助ができます。分娩時まで助産師と信頼関係を築きやすく、アットホームな雰囲気の中で分娩できるのが特徴です。

助産院で分娩を希望する場合は、逆子や多胎でないこと、帝王切開の経験がないことなどの条件があり、35歳以上の高齢出産を受け入れていない場合もあります。助産院での出産を希望する場合は、事前に問い合わせてみましょう。

高齢出産なら大きな医療施設がおすすめ

妊婦さんの年齢が30代後半、または40歳以上の場合、妊娠高血圧症候群などの合併症が心配されます。そもそもクリニックや助産院では高齢出産を断られるケースもあるので、初めから分娩施設のターゲットを大学付属病院か総合病院に絞ったほうがよいかもしれません。

40歳台の初産分娩の場合、緊急帝王切開のリスクは39歳以下の2倍にもなります。早産などのリスクも高いので、NICU(新生児集中治療室)が完備されているかもチェックしておきましょう。

出産後のサポート体制も整えておこう

妊娠判明後は妊娠生活や分娩のことに気をとらわれがちですが、赤ちゃんが生まれた後の生活も準備しておくことが大切です。

出産後の入院生活を終えたら自宅に戻り、赤ちゃんと慣れない育児生活が始まります。通常の家事に加えて、2~3時間ごとの授乳やミルク、夜泣きといったお世話で、これまでの生活リズムが大きく崩れます。また出産後は、女性ホルモンの急激な変化によって体調に異常をきたすこともあるのです。

パートナーのサポートはもちろん必要ですが、働き盛りの男性に対して頼りにくく感じることもあるかもしれません。そんなケースを想定して、手助けしてくれる自治体の機関や施設を事前にピックアップしておきましょう。出産後に探すより、余裕のある妊娠期間中に情報を収集しておくのがベターです。

Dr.ぷぅからの一言
夫律子先生

高齢になってご結婚された方、これから赤ちゃんを産み育てようと考えている高齢の方はいろいろなことを心配されています。妊娠してから心配するのではなく、事前にいろいろなことを調べておいたり、体づくりをしておくことで、余計な心配を少しでも減らして妊娠に臨みましょう。

夫律子先生

夫 律子(ぷぅ りつこ)

クリフム出生前診断クリニック胎児診断センター・胎児脳センター 院長(日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医/日本超音波医学会認定超音波専門医/臨床遺伝専門医ほか)

【監修】クリフム
出生前診断クリニック
日本初の胎児診断専門施設

分娩・不妊治療・婦人科治療は扱わず、胎児診断を専門とする施設として2006年に開院。絨毛検査13,414件・羊水検査2,098件と、専門施設として実績豊富(2009年~2019年累計)。大学病院から紹介があるほど医療関係者から信頼が厚く、全国から妊婦さんが集まります。

クリフム出生前診断クリニック クリフム出生前診断クリニック

検査内容を
公式HPでチェック

所在地:大阪府大阪市天王寺区上本町7-1-24松下ビル3F/問い合わせ:06-6775-8111
※開院年度・実績については同院HP参照