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クリフム出生前診断クリニックに監修のもと、母体血清マーカー検査を受けるのに適切な時期や検査結果が出るまでの期間、リスクや注意点についてまとめています。
妊娠11~13週目に受けられるコンバインド検査は欧米で推奨されている方法ですが、日本では行なっている施設がまだ少なく、中期血清マーカー検査(トリプルマーカー・クアトロテスト)が主流です。トリプル・クアトロテストでは、母体の4つの血液成分を検査して、年齢や妊娠週数、体重、家族歴などの情報を合わせて先天性の疾患の確率を算出します。
初期のコンバインド検査では、NTと呼ばれる赤ちゃんの首の後ろの部分の厚みを超音波で診る検査を組み合わせて行います。しかし、超音波では胎児の状態をはっきりと診断することは難しく、妊娠初期にNTが厚くても、その後消失するケースが多いのも事実。またNT計測は資格が必要で、検査する人によっても計測値が違うことがあり、日本ではコンバインド検査ができる施設はまだ少ない状況です。妊娠中期のクアトロ検査だけをやっている施設では、陽性と出たらその後の羊水検査をすることになります。
初期血清マーカー(コンバインド検査)では結果が出るまで数時間から数日、中期血清マーカー(クアトロテスト)の結果が出るのは採血から1~2週間程度です。
母体血清マーカー検査は、年齢による影響を受けやすい性質をもっています。母体年齢の確率をもとに計算されるため、高年齢になるにつれて陽性の確率が高くなる傾向にあるのです。35歳前後までならクアトロテストで陰性と出やすいですが、40歳を超えるママは結果が陽性になりやすいことを留めておきましょう。
母体血清マーカー検査は、あくまでも非確定的な検査のため、確実に病気であるかどうかは診断できません。コンバインドテストやクアトロテストで陰性でも出生後に先天異常が見つかる場合もあれば、陽性でも元気な赤ちゃんが生まれてくることもあります。
初期コンバインド検査では「ダウン症」「18トリソミー」「13トリソミー」の3つ染色体異常がわかります。中期の母体血清マーカー検査で先天性疾患の可能性を調べられるのはこれらのトリソミーと「開放性神経管欠損症(二分脊柱)」のみです。その他の疾患や障害の可能性を知りたい場合は、エコーや胎児ドックで詳しく調べる必要があります。
分娩・不妊治療・婦人科治療は扱わず、胎児診断を専門とする施設として2006年に開院。絨毛検査13,414件・羊水検査2,098件と、専門施設として実績豊富(2009年~2019年累計)。大学病院から紹介があるほど医療関係者から信頼が厚く、全国から妊婦さんが集まります。
所在地:大阪府大阪市天王寺区上本町7-1-24松下ビル3F/問い合わせ:06-6775-8111
※開院年度・実績については同院HP参照