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出生前診断の医療費控除

出生前診断にかかる費用は決して安いものではありません。このページでは、平均で15~21万円ほどかかるといわれる出生前診断の検査費用が医療費控除の対象になるのかを調べてみました。

出生前診断は医療費控除の対象になるのか?

出生診断にかかった医療費を確定申告の医療費控除に記載することはできるのでしょうか?気になる方は多いと思いますが、出生前診断は自由診療で保険適応外になるため、すべて自分で負担しなければなりません。

医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に自分や生計を共にする配偶者や親族が払った医療費合計が一定金額を超えた時に、その医療費をもとに計算した金額分の「所得控除」を受けられる制度です。

そのため、出生前診断にかかった費用は、医療費控除の対象にはなりません。

血清マーカーやNIPT、絨毛検査、羊水検査などは、胎児の染色体の数的異常を調べるものです。検査をした結果、たとえ染色体異常が発見されたとしても、まだ生まれていない胎児の検査は対象ではないと考えられているためです。

出生前診断にかかる目安費用は下記の通りになります。参考にしてください。

非確定検査

確定検査

※この他に、遺伝カウンセリングや受付手数料などが別途かかる場合もあります。

補助金といった支援金制度はあるのか?

出生前診断に補助金などの制度が自治体からあるのかも調べてみました。妊婦健診においては自治体から一部補助制度はあるものの、出生前診断は位置づけが異なるため現時点では自治体からの支援金制度は実施されていないようです。

まとめ

母体血清マーカーテスト、NIPT、絨毛検査、羊水検査などの出生前検査費用は、すべて自由診療のために自己負担となり、医療控除も対象外となります。

検査施設や病院によって検査費用は異なりますが、支払う検査料や診察料は返ってもないものとして予算に組み入れましょう。

ドクターから一言
夫律子先生

出生前診断には確かにお金がかかりますが、生まれてくる赤ちゃん、そして家族の一生にもかかわってくるものです。時に、NIPTをうけたけれどやはり絨毛検査を希望したいという妊婦さんがおられます。それぞれの出生前診断がどのような位置付けなのかをしっかり理解した上で、何を受けたらいいかを考えてみましょう。

夫律子先生

夫 律子(ぷぅ りつこ)

クリフム出生前診断クリニック 院長(日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医/日本超音波医学会認定超音波専門医/日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会認定 臨床遺伝専門医ほか)

【監修】クリフム
出生前診断クリニック
日本初の胎児診断専門施設

分娩・不妊治療・婦人科治療は扱わず、胎児診断を専門とする施設として2006年に開院。絨毛検査13,414件・羊水検査2,098件と、専門施設として実績豊富(2009年~2019年累計)。大学病院から紹介があるほど医療関係者から信頼が厚く、全国から妊婦さんが集まります。

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