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双子でも出生前診断は受けられる?

こちらのページでは、双子の出生前診断の現状や費用についてまとめています。

双子の妊娠について

双子の妊娠(双胎妊娠)には3つの種類があります。

胎盤(絨毛)が2つある「二絨毛膜性双胎」と、1つの胎盤(絨毛)を2人で共有している「一絨毛膜性双胎」があり、一絨毛膜性双胎がさらに、赤ちゃんがそれぞれの羊膜に包まれている場合(一絨毛膜二羊膜性双胎)と二人の赤ちゃんが一枚の羊膜に包まれている場合(一絨毛膜一羊膜性双胎)があります。

一絨毛膜性双胎はまずほとんどが一卵性双胎です。二絨毛膜性双胎の場合には多く二卵性ですが、一卵性双胎も含まれています。

双子を妊娠している妊婦さんは、単胎妊娠と比べるとつわりや早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、子宮内胎児発育遅延、胎児形態異常といった合併症が起こりやすいと言われています。

さらに一絨毛膜性双胎では胎盤を共有しているために、双胎間輸血症候群といって一人の赤ちゃんの血流が胎盤を通してもう一人に流れ込んでしまうリスクもあります。そのため、妊娠中の赤ちゃんの発育が気になる妊婦さんも少なくありません。

双子でも出生前診断は可能

結論から述べると、双子でも出生前診断は受けられます。ここで言う出生前診断とは、精度の高い超音波検査やNIPT、絨毛検査や羊水検査などのことで、定期的な妊婦健診より一歩踏み込んだ検査です。

基本的には受けられますが、双胎妊娠の場合は出生前診断を受け入れていないという病院やクリニックもあるので、必ず事前に確認してください。

検査を断られる理由は?

NIPTといった非確定検査だけを実施するのであれば、検査を断られることは少ないでしょう。一絨毛膜性双胎の場合には二人は同じ染色体を持っていることになります。しかし、二絨毛膜性双胎で二卵性の場合には二人の染色体は違うことになります。NIPTで陽性とでた場合にどちらの赤ちゃんが異常の可能性が強いのかということはわかりません。クワトロテストなどの母体血清マーカーの場合も同じです。

確定検査である絨毛検査や羊水検査へ進む場合はどうでしょう。双胎妊娠のほうが流産の危険性が上昇してしまうということから、双胎の確定検査を実施していない施設もあるようです。

さらに、双胎妊娠の場合には一人の赤ちゃんのみを中絶するというのは減胎と言われていますが、日本では実施できる施設は少なく、また倫理的観点から減胎を認めない産婦人科医もいて、最初から双胎の出生前診断をしない方針にするという考えもあるようです。

NIPT

NIPTは、母体の血液を採血して検査することで、13トリソミー・18トリソミー・21トリソミーといった染色体異常の有無が高い確率でわかります。採血だけなので、母体や胎児への身体的影響がなく、高齢妊娠では陽性的中率が高い検査方法として注目されるようになりました。

NIPTのリスクや懸念は?

もし二絨毛膜性双胎で「陽性」が出た場合、双胎のどちらに染色体異常があるのか判断できません。またNIPTで陽性とでても実際に赤ちゃんは正常染色体である偽陽性というのがある一定の確率で出ます。確定的な診断を行うためには絨毛検査や羊水検査へ進む必要があります。

絨毛検査と羊水検査

絨毛検査や羊水検査は、お腹に針を刺して絨毛細胞や羊水中に浮いている胎児細胞を採取し、培養して染色体異常の検査をします。

羊水検査と絨毛検査のリスクや懸念は?

二絨毛膜性双胎妊娠の絨毛検査や羊水検査の場合、基本的に2回針を刺して検査をすることになります。2回針を刺すことが流産や早産率をあげる可能性は理論的にはありますが、実際には流産率は単胎とほとんど変わりません。

胎児ドック

通常の妊婦健診でも、胎児の首の後ろのむくみ(NT)を確認して、形態的異常を発見することができますが、胎児超音波検査のほうがより高度な機器を使用して精密な検査ができます。

例えば、静脈管や三尖弁の逆流、指の動きや形、頭部の異常の有無、胸水や腹水の有無などです。一人ひとりの発育や様子をじっくりと確認し、詳細な部位のチェックをします。

胎児ドックのリスクや懸念は?

胎児ドックでは超音波検査が中心になるため、母体や胎児への身体的な負担はありません。しかし、検査で異常が見つかった場合は絨毛検査や羊水検査を実施するかどうかの判断が必要になります。

費用について

NIPTやクアトロテストの場合は、ママの血液で検査する内容のため、双胎だとしても単胎児と費用は変わらないようです。クリニックによって異なりますが、NIPTは15~20万円が相場です。

NIPT後に確定検査として羊水検査を受ける場合、最初のNIPT費用に含まれているケースもありますが、双子の場合は追加料金が必要な場合もあるようです。

羊水検査だけ受ける場合の相場費用は10~15万円です。双子の際の追加費用は医療機関によって異なるので、事前に問い合わせをしておきましょう。

胎児ドックの場合は2人分の費用が必要になります。

Dr.ぷぅからの一言
夫律子先生

双胎妊娠はまず、絨毛膜・羊膜を妊娠初期(8-12週)で確認することにより二絨毛膜性双胎か一絨毛膜性二羊膜性双胎か一絨毛膜性一羊膜性双胎を見分けることから始まります。それぞれでリスクが大きく異なります。双胎妊娠の場合には詳細な超音波検査を受けることが勧められます。

夫律子先生

夫 律子(ぷぅ りつこ)

クリフム出生前診断クリニック胎児診断センター・胎児脳センター 院長(日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医/日本超音波医学会認定超音波専門医/臨床遺伝専門医ほか)

【監修】クリフム
出生前診断クリニック
日本初の胎児診断専門施設

分娩・不妊治療・婦人科治療は扱わず、胎児診断を専門とする施設として2006年に開院。絨毛検査13,414件・羊水検査2,098件と、専門施設として実績豊富(2009年~2019年累計)。大学病院から紹介があるほど医療関係者から信頼が厚く、全国から妊婦さんが集まります。

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