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出生前診断について反対だという方たちの意見をまとめました。「出生前診断」イコール「命の選択をする」というわけではありませんが、診断で何か障がいが分かってしまったら命を諦めるという認識の方が世間的には強いように感じます。
人はそれぞれ立場や考え方が異なります。出生前診断を受けることには反対だという方たちの意見にはどんなものがあるのでしょうか。
授かった命。生まれるまで詳細は分からなくて良い。正直、性別だって生まれるまで分からなくて良い。せっかく生まれてきてくれたなら、どんな子供であっても育てたい。
引用元:m3.com(https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/370110/)
もし自分が診断を受けて障害のある子だと分かったら、『産まない』という選択をしかねないから。命の選別はするべきではないと思います
引用元:暮らしニスタ(https://kurashinista.jp/column/detail/497)
旦那にはやって欲しいとか言われそうだけどウチは出生前診断はやりたくないって思ってる。
— かなちゃみんそん(U。・×・。U) (@fujikana_o424) September 10, 2021
障がいで産む産まないはウチはしたくない。せっかくウチなんかをママに選んで来てくれた命だし
ただウチらが死んだあとその子はどーするのとか言われたら言葉が出てこない。
もうすぐ二歳になる ダウン症の女の子の母です。
色んな考えがあるとは思いますが 私は「堕胎」という罪悪感に一生耐えるのは無理だな と思いました。
「この子の兄弟が苦労するから…」というのは 親の勝手なエゴです。
堕胎を子供たちのせいにしてはいけないと思います。「あなたの将来のために赤ちゃんを諦めた」なんて 言われる方は…悲しいですよね。引用元:NHKハートネット(https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/bbs/45/2.html)
私には1歳のダウン症をもつ長男がいます。そして、今第二子を妊娠しています。第二子の妊娠が分かり、産科に受診した際、受けることもできると話をされましたが、私も主人も断りました。
長男を妊娠中、初期に当時受診した産科医からNTの指摘を受け、羊水検査も勧められましたが私達夫婦では受けたところで何も変わらないと思い受けませんでした。結果長男はダウン症でしたが元気に産まれてきてくれました。
否定的な意見を聞くこともありますが、私達夫婦は長男を産んだことに後悔はありません。引用元:NHKハートネット(https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/19/?page=2)
実際ダウン症の子を産んだパパ・ママたちの意見です。後悔は全くないと皆さん言っていますね。障がいがあっても可愛い我が子だという気持ちはよく理解できます。ダウン症の赤ちゃんを産んだ方たちは出生前診断を受けないと最初から決めている人もいるようです。
ただし出生前診断で分かる障がいはダウン症だけではありません。ダウン症以外にも先天性疾患がある可能性もあることを理解しておきましょう。
長男がダウン症児です。
妻は、妊娠当時35才以下のため、超音波スクリーニング検査を受けました。検査結果は陰性でしたので、出産後、ダウン症と告げられた時の衝撃は今も鮮明に覚えています。引用元:NHKハートネット(https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/19/?page=2)
現在、中学生と小学生(双子)の三人を育てています。新型出生前診断の議論を聞く度、「結局生んでみなければ何もわからないのに」と言う思いに至ります。障害はダウン症だけではありません。我が子はADHD、アスペルガー症候群、知的障害、先天性心疾患、とそれぞれ持っています。長女は、双子の検査で、障害が分かってから数年後、ADHDと判明しました。ADHD、アスペルガー、先天性〇〇は半分が遺伝で知的障害は、多胎妊娠特有の病気が発症する事があります。その影響で知的障害になった可能性を指摘されました。私達夫婦に特性があるとは、周りも私達も知りませんでした。新型出生前診断でダウン症の可能性を否定され妊娠を継続し出産。育児で別の障害が判ったらどうするのでしょうか。
引用元:NHKハートネット(https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/19/?page=1)
出生前診断で障がいが100%分かるわけではありません。診断で何も心配な結果が出なかったにも関わらず、結果として障がいがある子が産まれてくる可能性もあります。高いお金を払って出生前診断をしても完璧に障がいがあるかないかが分からないならば、受けない方がよいという意見があるのも納得です。
出生前診断を受けるか受けないかに答えはないと思うし、選んだ方が正解なのかはわからないけど、我が家はもしそれで障害があるかも、となっても、産むも産まないも絶対決められない性格なので辞めた。
— イントロR???14w (@intro_mrmr) April 21, 2020
金銭的なことももちろんあるけど、大きな理由は前者の方。
産んでも産まなくても後悔しそうで…
NIPT(出生前診断)を受けますか?と聞かれ、夫と話して決めることなので、持ち帰り、相談するけれど
— 低血圧うさぎ🐇8w6d (@waitingbabynow) September 24, 2021
私の心は95%受けない。
どんな子でも2人の大切な子だし
NIPT陽性と分かって堕胎するってことをほんの1㍉でも想像したときに、激しい嫌悪感。
一生、罪の意識で生きるのは無理。
あくまで私は、です。
出生前診断について先生に相談したら、(私はどちらかというとやりたくない)
— ぱんだ👶1y🐘 (@panda_freelance) February 29, 2020
妊婦側に寄り添って話をしてくれて、
思わず泣いてしまった。。
もちろん、
障害なしで生まれて欲しいし、障害あると大変だろうけど、
だからって「障害がありそうだからおろす」なんて簡単に割り切れないよ。。
今回ご紹介したママは、出生前診断を受けない選択をされています。そして1人目の方が書いてある「産んでも産まなくても後悔しそう…」という言葉は、ほとんどのママが抱える正直な気持ちのように思います。
出生前診断の検査を受けることは、染色体異常の有無がわかるだけでなく、その一歩先の準備ができるということでもあります。ただ、どんな結果が待っているのかわからないのが現実。結果を知ることのほうが大きな精神的負担になるのであれば、検査を受けずに自然の流れに任せるのも1つの選択です。
妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新出生前診断について、厚生労働省は、実施の在り方を議論する検討会を近く設置する方針を決めた。この検査を巡っては、日本産科婦人科学会が実施施設の拡大を認める指針を正式決定する方向だったが、待ったがかかった形となった。
産科婦人科学会の拡大方針には、日本小児科学会や日本人類遺伝学会が反発している。一方で指針を無視して検査を提供する民間クリニックも増えており、混乱を避けるためにも厚労省としての対応が必要と判断した。
引用元:東京新聞WEB(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019062202000255.html)
ルールに従わずに出生前診断を行うクリニックが増加しているために、実施施設の拡大をする決定が先送りになったという記事です。例えば、認可がない美容クリニックなどでNIPTが行なわれたりしています。正しい結果が出ないとなると、当然出生前診断は怪しいなどと悪いイメージを持たれてしますことになります。
十分に整っていない国の制度が原因で、世間の混乱や命の選択の助長…などとして、反対意見が起きている可能性があるということです。しっかりと制度を整えて、信頼できるクリニックだけが出生前診断が出来るようになってほしいですね。
出生前診断に反対している方たちの中から、命の選択という倫理的な問題や実際ダウン症の子を育てているパパ・ママ、受けたけれど障がいが分からなかったなど、様々な意見を取り上げました。どの方の意見も反対の理由がよく分かり、納得できるものでした。出生前診断をするかしないかはパパ・ママでよく相談して決めるべきことです。
ふたりともしっかり納得した上で決断しましょう。ただし、出生前診断は決して命を軽く見ているわけではないことだけは理解してください。診断を受けることは、赤ちゃんと真剣に向き合っている証拠でもあります。今は反対だという人も、実際に出生前診断受けた方たちのインタビューを見てみると少し考え方が変わるかもしれません。
命の選択をするべきではないという意見です。この意見の人たちは、せっかく授かった命だからどんな子であろうと育てたいという考えの人が多い印象を受けました。
出生前診断をして何かが見つかってしまうと、どうしても今後の生活やお金のことを考えて産むべきか・産まないべきか考えてしまいます。それは現実問題として仕方がないことです。だからこそ出生前診断自体をせず、どんな障がいがあろうと産まれてきてくれた子を受け入れようという考えの方たちもいるのだと思います。