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絨毛検査

出生前診断には何種類かの検査方法があります。絨毛検査もその中の1つですが、その前に受けるべきかどうかも悩ましい問題でもあります。ここでは、クリフム出生前診断クリニック胎児診断センター監修のもと、皆さんと一緒に出生前診断について考えていきたいと思います。

絨毛検査とは

絨毛検査は、ダウン症をはじめとする胎児の染色体疾患の診断を確定する出生前診断です。妊婦の未熟な胎盤である「絨毛」という部分を採取して検査します。

絨毛検査を受けるべきか迷っている方へ

受けるタイミング

受けられる妊娠週数

医療施設によって多少の差は見られますが、おおよそ妊娠11~13週頃に行われます。

どんな人が受診しているか

とされていますが、実際には初期の非確定検査で染色体異常の可能性が高い場合も含まれます。

絨毛検査の費用

絨毛検査の費用は自費診療となっています。そのため医療施設ごとに10万~20万前後とかなり幅があります。しかし、これは検査のみの費用であるため、カウンセリングや初診料金を含むとさらに高くなると見込んでおくと良いです。

当サイトの監修をしていただいているクリフム出生前診断クリニックでは次のような料金になっています。

セット料金になっているので全体的な費用がわかりやすくなっています。ただし、クリフムの絨毛検査は妊娠初期の胎児ドックなしに単体で受けることはできません。初期ドックで医師からの説明を聞いた上で、絨毛検査を受けるかどうかを両親が決めることとなります。

絨毛検査の診断内容とわかること

絨毛検査は、染色体異常全般の診断ができます。その中にダウン症(21トリソミー)・18トリソミー・13トリソミーも含まれます。血液検査やNIPTなどの非確定検査結果が陽性であっても、絨毛検査で陰性となることもあります。

絨毛検査のリスク

絨毛検査は、テクニックの必要な医療行為であるために受けられる施設はかなり限られています。

絨毛の採取に針を使うため流産のリスクが極わずかにあると言われますが、羊膜の中の赤ちゃんの空間まで針を刺す羊水検査に比べ、絨毛検査の針は胎盤(絨毛)を刺すため赤ちゃんの空間を触ることがなく、破水のリスクはほとんどありません。かつては、絨毛検査はリスクが高いと言われていましたが、現在では羊水検査の流産リスクが0.3%あるのに対し、絨毛検査の流産リスクは0.2%と、羊水検査より安全と言われています。(ただし、熟練した医師による場合)

絨毛検査の結果

絨毛検査の結果が出るまで、一般的には3週間ほどかかります。遺伝子検査の結果は、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーなど遺伝医学に精通した方から説明を受けます。

実際に絨毛検査を受けた夫婦の声

さまざまな事情やきっかけがあり、絨毛検査を受けられたご夫婦がいます。

お腹の赤ちゃんは異常なく無事に産まれることができるのか…。ご夫婦で悩み、向き合ってどんな選択をされたのか、お話を伺いました。

絨毛検査でダウン症と
診断された夫婦の選択を見る

希少染色体異常だと
診断された夫婦の選択を見る

NTが心配で絨毛検査を
受けた夫婦の選択を見る

Dr.ぷぅからの一言
夫律子先生

確定的な結果の出る絨毛検査では、はっきりとした診断が下されます。ほかの検査で何かしら異変が見つかり絨毛検査を受けるでしょうから、結果が白黒ハッキリするのはとても怖いですよね。私も患者さんに結果をお知らせする瞬間は、何度経験しても緊張します。

検査を受けるまでの間、結果を待つ間、日々大きくなるお腹に焦りを感じることもあるかもしれません。クリフム出生前診断クリニックではダウン症などのトリソミー検査結果をすぐに出しているので(当日~翌診療日)、ママとパパの心労を少しでも和らげる助けになればと思います。そうして、なるべく心を穏やかに、落ち着いた中で検査結果を受けましょう。どんな結果であれ、私たちが支え続けます。

夫律子先生

夫 律子(ぷぅ りつこ)

クリフム出生前診断クリニック 院長(日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医/日本超音波医学会認定超音波専門医/日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会認定 臨床遺伝専門医ほか)

クリフム出生前診断クリニックでの絨毛検査

絨毛検査の実績13,414件

国際学会でも評価の高い夫律子院長が立ち上げた、日本で初の胎児診断専門施設。総合病院からも「胎児のことならクリフム出生前診断クリニックへ」と紹介が集まるほどのクリニックなので、実績も豊富です。

2009年から2019年の絨毛検査の件数は、13,414件に及びます。

また全国の年間検査総数1,950例のうち、なんと80%に相当する1,342例の検査数をクリフム出生前診断クリニックで担っています(※)。

※検査数は2016年度の例を参照。
<参照元>日本遺伝カウンセリング学会誌:第41回日本遺伝カウンセリング学会学術集会
【シンポジウムII】出生前診断の進歩と遺伝カウンセリングの役割1
日本における出生前検査の現状(Jpn J Genet Counsel 39:97.101.2018)

安全な検査を行うための取り組み・工夫

10週未満の早い時期に絨毛検査を行うとリスクが高まるため、国際的には妊娠10週以降に行うことを推奨されています。クリフム出生前診断クリニックではさらに安全性を重視し、検査時期は妊娠11~13週ないしは14週目です。

怖がりママに少しでも優しい検査となるよう、消毒液やママにかける布はすべて温めたものを使用しています。超音波で絨毛の位置や、刺すところに血管などがないかをよく観察し、針を刺す皮膚に局所麻酔をしてから、絨毛検査専用に特注している針を使ったダブルニードル法と高性能超音波機器を用いて、患者さんにやさしい検査を心がけています。

羊水検査と同じく、ごくわずかに流産リスクがあると言われますが、絨毛検査は赤ちゃんのいる空間の外側に針を刺すので、赤ちゃんが動き回っても針が当たることはありません。

検査時間、診断結果がでるのも早い

絨毛検査は羊水検査よりもずっと早く、わずか10~15秒で終了します。ダウン症・18トリソミー・13トリソミーについては、検査当日もしくは翌診療日に結果がわかります(染色体最終結果は3週間後)。思い悩む期間が短い分、お父さんお母さんの心労は軽減されるのではないでしょうか。

染色体検査結果は、人類遺伝学の権威である千代副院長によるカウンセリングとして説明を受けるので、心のケアサポートも丁寧です。超音波検査の結果により、さらにもっと詳しい微細染色体や遺伝子の追加検査について遺伝カウンセリングを受けて相談することもできます。

【監修】クリフム
出生前診断クリニック
日本初の胎児診断専門施設

分娩・不妊治療・婦人科治療は扱わず、胎児診断を専門とする施設として2006年に開院。絨毛検査13,414件・羊水検査2,098件と、専門施設として実績豊富(2009年~2019年累計)。大学病院から紹介があるほど医療関係者から信頼が厚く、全国から妊婦さんが集まります。

クリフム出生前診断クリニック クリフム出生前診断クリニック

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所在地:大阪府大阪市天王寺区上本町7-1-24松下ビル3F/問い合わせ:06-6775-8111
※開院年度・実績については同院HP参照