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羊水検査をうける時期

出生前診断には、受けられる妊娠週数や目的ごとにいくつかの種類があります。そんな中でも確定的検査であるのが羊水から胎児の細胞を採取して調べる「羊水検査」です。いったいいつ頃受けられるのか、検査に適している時期についてクリフム出生前診断クリニックの監修のもと解説しています。

羊水検査に適切な時期

羊水検査は、母親の子宮を満たしている羊水を採取し、そこに漂っている胎児の細胞から染色体異常の有無を調べる検査です。胎児の細胞を直接調べるため、結果は確率ではなく確定的なものとなります。

胎児ドックなどを受け、そこで染色体異常の確率が高い場合などに羊水検査を受けることとなります。

一般的に羊水検査に適しているのは妊娠16~18(20)週目ですが、結果が判明するまでにはしばらく時間がかかります(通常約2週間ですが、施設により3週間かかるところもあるようです)。

羊水検査に時期が定められている理由

羊水検査の最適期間が妊娠16~18(20)週とされているのは、この時期、妊婦のお腹の中の羊水中に浮かんでいる赤ちゃんの生きた細胞数が多いため。

羊水を採取するのがほかの期間より容易にでき、と同時に羊水の中を漂っている胎児の細胞にも増殖力があります。羊水検査ではこの胎児の細胞を培養して染色体を調べることから、より正確に検査しやすくなります。

週数が進むと細胞の数は多くなりますが、死んだ細胞が多く羊水中を漂い、胎児の細胞も増殖力が低下して培養がうまくいかなくなることもあります。

妊娠14週までの羊水検査はリスクが高く禁忌とされています。15週での羊水検査は可能ですが、15週では羊水中の胎児細胞が少なく、結局、培養に時間がかかり、結果が出るまでの期間が長くかかります。また、15週では、羊膜が子宮の壁側の膜にきちんとくっついていないことがあり、その場合には用水穿刺のリスクは上昇すると考えられます。

結果が出る時期

クリニックにもよりますが、羊水検査の結果がわかるまでには、およそ2~3週間かかります。16週に受けたとしたら18~19週に結果を知ることができ、18週に受ければ20~21週には検査結果がわかります。

すぐに結果が出るものではないので、報告まで時間がかかることを把握した上で受けましょう。もしも、一刻も早く結果を知りたいというのであれば、例えばクリフムの羊水検査などは検査の当日、もしくは翌日にはダウン症・18トリソミー・13トリソミーなどの異常の有無を知ることができます。

年齢制限

クリニックにもよりますが、高齢出産にあたる35歳以上の妊婦に羊水検査は提示されています。これは、母親が35歳以上になると胎児がダウン症など染色体異常を持つ確率が高くなるため。35歳未満の場合には、超音波検査で異常が疑われる、家族に染色体異常の方がおられるなどの理由で行われています。羊水検査には流産の危険性も潜んでいることから気安く妊婦に勧めないという方針のクリニックが多いです。

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羊水検査のリスク

羊水検査は出生前診断の1つであり、と同時に胎児の細胞の染色体を直接調べることから確定検査に数えられています。

ただし、わずかながら流産の危険性があり、検査結果が出るまでに時間がかかります。採取した細胞が上手く増殖せずに染色体を調べられないといったケースも施設によりゼロではありません。

検査結果を待っている間にもお腹の中の赤ちゃんの状況は刻々と変化していきますが、安易に受けられる検査ではないので、もしも赤ちゃんの状態が心配なときには胎児や子宮を傷つける心配のない胎児ドックなどを受けて染色体異常の確率から調べてみましょう。

ドクターから一言
夫律子先生

クリフムの羊水検査では、当日ご主人も羊水検査に立ち会うことができ、妊婦さんがより安心して検査を受けられるようになっています。クリフム出生前診断クリニックの羊水検査では、検査翌日にはダウン症・18トリソミー・13トリソミー結果がわかるだけでなく、2020年より最新の手法を使って通常の羊水検査では見つからないような微細な染色体の異常もDNA検査で見つけることができるようになってきています。
羊水検査の時期まで結果を待てないという方や、できるだけ早く受けたい場合、妊娠初期ドック後に絨毛検査をうけることが可能です。絨毛検査であれば羊水検査と同様に染色体の異常を確定的に調べることができます。また、羊水検査に比べ、絨毛検査は妊娠11~14週という、より早い妊娠週数で検査を受けられ、羊水検査よりも安全性が高いといったメリットも。

夫律子先生

夫 律子(ぷぅ りつこ)

クリフム出生前診断クリニック 院長(日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医/日本超音波医学会認定超音波専門医/日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会認定 臨床遺伝専門医ほか)

【監修】クリフム
出生前診断クリニック
日本初の胎児診断専門施設

分娩・不妊治療・婦人科治療は扱わず、胎児診断を専門とする施設として2006年に開院。絨毛検査13,414件・羊水検査2,098件と、専門施設として実績豊富(2009年~2019年累計)。大学病院から紹介があるほど医療関係者から信頼が厚く、全国から妊婦さんが集まります。

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